奈良・室生『室生天然酵母パン』の天然酵母食パン。
ホームページには、
―奈良県の山間の、小さな集落の、そのまた端っこで、
たった1種類の天然酵母の食パンだけを焼いています。
という一文が。
パンのお取り寄せが好きな方なら、
これを見てきっとピンとくるはず。
奈良・室生『室生天然酵母パン』の天然酵母食パン。
この食パン、
17年間で340,000本出荷されたというツワモノ。
添加物は一切使用せず、
材料は国産小麦と砂糖、粗塩、天然酵母だけ。
およそ20時間かけて発酵させ、
徹底的に小麦の風味を引き出しています。
箱から取り出すと、
ふわんと広がる小麦の香り、ずっしりとした重み。
厚めにスライスしてトースト。
バターをじゅわじゅわと染みこませていただきました。
クラストは軽快なパリザク感、
クラムは弾力を保ちながらじゅわりと溶けて。
小麦の風味の主張の仕方も鮮やか。
ふくよかなんです。
でも決して無秩序にふくらむことなく。
天然酵母独特の風味も、
小麦の風味を盛り上げながら、
決して前には出てこない。
余分なものをそぎ落としたおいしさとは、
まさにこのこと。
素朴ながら、どこか芸術的繊細さも持ち合わせた。
そんなイメージの食パンです。
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